ランス君が設立したLance Armstrong Foundation (LAF) は今年1月、創設から10年が経過した。彼らが経験してきた活動、米国におけるがん政策の変遷をたどる意味で、同財団ホームページに彼が書いた挨拶の和訳を載せる。
私は、自分がなぜ、がんに対する闘いになぜかかわっているかということを日々、思い起こさせられる。
手術跡を目にしたり、私の子供たちの笑い、そして、ランス・アームストロング財団に届く手紙の束や電話---これらすべてが、私が自転車で上り坂を登るときに味わうのと同じほど強烈な勝利と苦痛をもたらし、私が1996年にがんと診断されたことに始まる苦闘への、さらに重要な勝利を思い起こさせてくれる。
私は幸運だ。私の人生の目的は大変、明確になっており、私にとって最も重要なもの--がんサバイバーの声、彼らのニーズや誰がこの問題をよく知っているか、ということについての彼らの意見--によって、日々、強められている。
私たちは毎日、数え切れないほど多くのがんサバイバーから話を聞く。彼らは世界中に存在している。我々が助成しているコミュニティー・サービスの利用者もいれば、一緒に政府へロビングする人々もいる。彼らは我々の研究に興味をもち、彼らのユニークな経験を分かちあうことを望んでいる。彼らは永遠に生き、猛烈に闘いたいと望んでいる。すべての人々がそう必要はない。最近では、多くの人々が私と同じように、"LIVESTRONG"のリストバンドを誇らしげにはめている。
我々の"LIVESTRONG"リストバンドに対して示された情熱は、我々のプログラムへの資金獲得への驚くべき、そして、予想していなかった道具になったばかりでなく、我々の努力を感謝してくれている3200万人以上の人々への命綱となった。彼らは大胆に、自分のこと、がんが人生にどう影響を与えたかを語り、感謝を表してきた。
実際、歴史におけるいかなる時も、過去10ヶ月ほど、多くの人々ががんについて語ったことは無かっただろう。そして、これは重要だ。いまだに多すぎる人々ががんで生命を失っているが、それよりも多くの人々が生き残っている。がんの診断に伴い、多くの実際的、肉体的、感情的問題に直面しながら。化学療法の長期的な影響から、再発の恐怖、仕事や健康保険、貯金を失うという恐怖などの事柄は、我々の福祉政策の課題であり、さらに重要なことに、がん発症後の個々人の生活の質(QOL)に著しく影響を与える。
LAFはがんの研究に数千万ドルを助成している。我々は全米でがんと共に生きる人々のために、緩和ケアから生殖機能の保存や回復のプログラムまで、直接的なサービスを提供する100以上のコミュニティー・レベルのパートナーに助成している。これらのプログラムの対象には、ニューヨーク市のアジア系移民、言語の壁にぶつかっているネイティブ・アメリカン、健康保険を必要とするロサンゼルスのヒスパニック系の子供たちなど、多様なコミュニティーを含んでいる。
全米中のがん関係機関と連携しながら、我々はCenters for Disease Control and Preventionとともに、十分なケアを受けられていない人々のニーズを訴え、がんと共に生きるすべての人々が地理的条件、社会経済的地位、がんの種類、そして年齢にかかわらず、情報とプログラムへのアクセスが保障されるようにするための計画を策定した。
今日、フォート・ワースにあるCook Children's Medical Center 、クリーブランドのRainbow Babies、ボストンのDana-Farber Cancer Institute、ペンシルベニア大学、そしてNevada Cancer Centerなどに、サバイバーシップ・センターがある。我々の”がんサバイバーのためのLIVESTRONG資金”が毎月、20万人以上の人々の役に立っており、彼らの多くが、国で最も古く、尊敬されているがん団体の一つ、CancerCareとの連携による、直接的なサポート・プログラムを利用している。
私たちの財団が1997年に創設されて以来、国立がん研究所のがん・サバイバー部門が4倍に拡大したことに、私は誇らしく思う。私は大統領に対して、わが国のがんの状況について報告する諮問機関のメンバーである。諮問機関は昨年6月、がん告知後の生き方についての報告書を発表した。ついに、国のトップレベルの公衆衛生機関とがん関係団体のすべてがこの問題に焦点を当てている。
そして、我々は今後も彼らと闘いを続けるだろう。LAFはがん関係団体のなかで最大でも、最強でも、最も裕福でもないが、最も優れた団体の一つでありたいと望んでいる。我々の精力的、かつ、献身的なスタッフは、受益者、資金提供者、ボランティア、我々が指導を仰ぐ機関などともに、みるみるうちに成長している。我々は国の最高の腫瘍研究者や公衆衛生の専門家らに、我々の理事会や顧問団に入ってもらったり、我々のイベントで講演してもらい、緊密に連携している。
我々はがんとともに生きる1000万人以上の米国人を支援し、彼らの家族や友人たちと連携する。我々は彼らの夢を支援し、彼らの世話をする人々と共に働く。彼らのニーズが我々の活動やプログラムに反映される。がんサバイバーが我々のミッションを導き、我々のビジョンを強化する。なぜなら、我々は彼らが自分自身のままで、人生を生ききるように手助けすることに情熱を傾けているからだ。
強く生きよう。
ランス・アームストロング
がんサバイバー、Lance Armstrong Foundation創設者
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